2019.06.06

寒風沢島の小麦

塩竈市には浦戸諸島という4つの島があります。 
それぞれ小さい島だけど、かつては島ごとに多くの人が住み、小学校・中学校もあって賑わっていた時代もありました。 
今は震災の影響もあって人口が減ってきているけれど、島で漁業を生業にしている方や、島に住んで市営汽船に乗って毎日通勤通学している人もまだまだいる現状。 
その島のひとつ、寒風沢島で農業をやろうと奮闘している「加藤くん」に会いに行って来ました。

島の農業を語る加藤くん

目的は加藤くんが試験栽培している小麦の出来具合を確認する事です。 
私が目指すのは、寒風沢島で穫れた小麦を原料に使って醤油を造ること。
彼と出会ったのは6年前。その時から「島で農業をして暮らしていきたい」と熱く語っていたのですが、一昨年、私から「小麦を育てられないか」と相談していたのでした。
その原料になる小麦を昨年試験的に植えてくれて、今年初めて収穫できそうだと聞いて見に行きたかったのです。

力強く伸びた小麦
栄養の乏しい島の土で農業をするのは難しい

収穫にはあと1ヵ月程度かかるという事でしたが、十分期待が持てる状態でした。他にも浦戸諸島に合う農業の形を沢山語り合って島を後にしたのでした。

市営汽船「しおじ」
島に渡る風は本当に気持ちがいい