2020.03.13

さあ醤油の仕込みだ!

「塩竈deひなめぐり」真っ只中、3月2日に木桶で醤油の仕込みを行いました。忙しい中での準備なので不安でしたが、素晴らしい仲間の助けを借りて無事仕込みが出来ました。

□前日には水を完全に抜いて木桶を洗って□
□用意しておいた塩水を張っていきます□
□私が操作するフォークリフトが到着□
□上から麹を投入していきます□

今回、うちで作れる量をはるかに超えた麹の量だったので、同じ宮城県で唯一醤油の麹を作っている鎌田醤油さんにお願いして麹を作って頂きました。
原料の大豆、小麦はともに厳選して宮城県産を使用。
そして、最初の作業計画では人手が10人必要となり、グズグズしている間にもう2月も終わり・・・。そんな時に同じ組合の「若手味噌醤油仲間」に声をかけたら3人、組合からは2人が作業の手伝いを快く引き受けてくださいました。
他に助っ人2人を加えて万全の態勢で当日を迎え、不安なのは講習受けたての私のフォークリフト操作だけ。
当日は、鎌田さんが投入口のついたタンクで麹を運んで来てくれたので、フォークリフトで持ち上げたあと木桶に投入するだけとなり作業計画変更。
麹が発熱してしまうため2時間以内に作業を終えないといけない制約があり、麹を小分けの容器に入れて急いで運ぶことを考えていた私も少々気が抜けましたが、お手伝い頂いた皆さんの負担が減るのは大歓迎です。
※「若手味噌醤油仲間」:宮城県味噌醤油工業協同組合加盟の蔵元から、20歳代から50歳代までの次世代を担うメンバーが中心となって活動する会。

□投入口から麹を木桶に落としていきます□
□たっぷり麹が入った状態(写真提供:加藤貴伸 様)□
□溢れそうなので一旦麹を取っておきます□
□お忙しい中、若手の皆さんが駆けつけて一生懸命作業してくださいました。本当に感謝いたします。□
□作業終了後の記念撮影 (写真提供:「塩騒」加藤貴伸 様)
私の周りを囲んでいるのが若手仲間と組合メンバー(後列左から3~5人目:中新田の今野醸造さん、組合の平野さん、組合研究室の高橋部長。前列左が亘理の永田醸造さん、右が仙台の亀兵商店さん。)そして、困っているといつも仕事を休んでまで手伝いに駆けつけてくれる角田さん(後列右端)□
□美しい色の醤油の麹は食べてもおいしい□
□二人で残りの麹を投入していきます!さあ、あと少し!□
□麹を全量入れた状態□
□麹の投入が終わったら塩水の残りを注ぎます□
□満杯に入った状態です。今日の作業はこれで終了□

お昼までの作業が終わり、午後は二人での仕込み作業。
たっぷり入った麹に準備していた残りの塩水を注ぎ、2時間ほどですべての作業を終了。
明日からは「荒櫂」という水に浮いている麹と下にある塩水をひたすら混ぜる作業を毎日繰り返します。これを怠ると塩水に漬かっていない麹が熱を持ったりして、諸味が変質してしまいます。
今後は丁寧に「手入れ」をして美味しい醤油が出来るように励みます。
まずは本日お世話になりました、鎌田醤油の皆様、宮城県味噌醤油工業協同組合、そして若手の会の皆様本当にありがとうございました。